人生100年時代を楽しく生きるための情報が満載の『ブレイン・バイブル』という本を読みました。
この本では、健康な脳を作るために大切な5つの項目「運動」「睡眠」「食事」「学び」「つながり」について、「何をすればいいのか」を科学的根拠とともに書かれています。
しっかり実践して、100歳まで人生を満喫していきたいと思いました。
以下、よかったところを抜粋してシェアします。
★運動
・運動によって脳の化学構造が変わり、脳の寿命を延ばす。
・有酸素運動は脳に様々な変化を起こす。脳にはすばやく追加の酸素とブドウ糖をもたらし、定期的に運動していると、体もそれに反応する。新しい毛細血管を作り、脳細胞に新しい血液を送り、脳細胞を守る脳の化学成分を高め、新しい神経連絡を強める。
・昔から心理学者は、人々が午後4時頃に疲れが出てきて頭がぼんやりすると訴えていることがわかっていた。そのため、午後遅くにコーヒーや糖分でエネルギーを高めようとすることが正当化されてきた。しかし、この2つは偽物のエネルギーだ。午後遅くに早足のウォーキングを10分すれば90分ぶんの本物のエネルギーをもたらしてくれる。ドーパミン、ノルエピネフリン、セロトニンといった神経伝達物質が高まると、エネルギーを高めるだけでなく、その日の残りの時間を落ち着いて集中して過ごせるような神経科学物質ももたらしてくれる。
・運動は肉体的なストレスに対処する修復メカニズムを強化し、修復するだけでなく、脳を含む体全体を強化することができる。
★睡眠
・睡眠の質が悪かったり、睡眠が数時間足りないと、「コルチゾール」のようなストレス・ホルモンが増えてしまう。コルチゾール値が高くなると前頭前皮質に影響する。集中を欠き、明確な決断がしにくくなり、学ぼうとしていた内容を覚えていられなくなる。
・日中に浴びている光の量が睡眠に影響するため、日中にはできるだけ明るい光を浴びて、体内時計を自然な昼と夜のサイクルに合わせることが大切だ。
★食事
・食べるものによって、脳が学習できるか、前向きな感情を生み出せるかが決まってくる。
・バランスのとれた食生活をすれば豊富な神経伝達物質の基礎が作られる。この基礎によって前向きな気持ちになれ、穏やかで、明晰に集中することができる。
★学び
・脳にはおよそ1000億のニューロンがある。それぞれのニューロンは約1万の他のニューロンと繋がっている。学べば学ぶほど、ニューロンの新しい繋がりを維持できる。
・自分から生み出した情報の方が、読んだり聞いたりしたものより覚えられる。
・自分が覚えておきたいと思う情報を積極的に見つけようとすれば、その情報を自分の頭に入れることができる。
・感情的に関わることで記憶が向上するのは、扁桃体が視床下部と関わるようになるからだ。学ぼうとすることに感情的に関わることが大切だ。
・関連性によって1つの考えを別の考えに結びつけられる。関連が多く、複雑であるほど、記憶は増幅される。
★つながり
・強力な社会的支援システムを持っている人の方が長生きし、幸福で、認知能力が高いことがわかっている。
・新しい経験を求め、社会的サポートを信頼すればするほど、恩恵や感情や意思決定に関わる脳の領域の配線が強くなる。
・社会脳のネットワークには、ポジティブな人間関係によって心地よさを与えてくれ、穏やかさを保ち、気分を向上させてくれる生化学成分もある。
・オキシトシンは親密な人間関係、特に接触によって活性化する。
・オキシトシンは自律神経系の副交感神経枝とポジティブな関係を持つ傾向があり、リラックスした穏やかな気分にしてくれる。
・他の人と笑いを共有することは、気分を高めるだけでなく、健康にもいい。笑いは呼吸をともなうものなので、自律神経系に様々な効果がある。笑う時に息を吐くと、迷走神経と副交感神経を活性化させ、心拍数と血圧を下げ、リラックスさせてくれる。
・他の人の経験を経験させてくれるミラーニューロンについて考えれば、与えることは与えられることだとわかるはずだ。人があなたの共感を感じれば、ミラーニューロンの力で彼らの気持ちが感じられる。言い換えれば、彼らが快適さを感じれば、あなたもその快適さを自分のことのように感じるということだ。