赤羽雄二さんの『変化できる人』という本、すごく良かったです。
「変化できること」と、その原動力としての「好奇心」の大切さを学びました。素直に、フットワーク軽く生きていきたいなと思いました。
以下、よかったところを抜粋して紹介したいと思います。
★「変化できる人」は、男女、年齢によらず、もっと柔軟で、聞く耳を持ち、相手の価値観を尊重し、世の中の変化に敏感です。そういう人は、どんどん成長し続けます。そして、「変化する力」「対応力」がさらに強化されていくのです。
★自分のやり方に過度のこだわりがない人は、変化に対して抵抗がありません。もちろん、これは、どうでもいいということではありません。ここでいうこだわりがない人は、人との接し方や仕事のしかた、努力のしかたなどに自分のやり方がいちおう確立しており、なぜそのやり方をしているのかきちんと説明できます。そのやり方も、人の手本になるくらい立派なものです。しかも、状況が変われば、もっといいやり方があるのではないかとオープンな気持ちで考えられる人です。そういう姿勢でいれば、いい話もどんどん来るようになります。いろいろな人が前向きに助言してくれるようになります。いつもよりよい方向に変化し、改善し続けます。
★人から言われてもあまり抵抗がない人は、気持ちもゆったりしていて、頑ななところがほとんどない状況です。傷つきやすくないので、何か言われても「へ~そうなんだ」「そうかも知れないなあ」「いいことを言うなあ」くらいで終わります。心の余裕が違いますし、成長度合に大きな差が生まれます。
★物事は納得して行動するのが大切です。自分の考えを常に持ち、自分で判断して前に進むべきかそうでもないかを決めなければ自分を見失ってしまうからです。ただ、信頼できる人が強く勧めてくれるときは、納得できなくても場合によってはそのままやってみるほうがよい結果を生みます。なぜならば、信頼できる人が強く勧めるということは、その人はこちらの状況、性格、価値観などをわかった上で、しかもこちらが気が進まないということまでわかった上で言ってくれています。
★方向を過度に心配することなく、変化さえしていればいい方向に行く、と信じて進んでいくと、初速がかなり上がります。初速が上がれば、何かと準備しやすく変化しやすくなりますので、結果としては試行錯誤の回数も増え、PDCAがどんどん回ります。
★変化していれば、だんだんコツがつかめてきます。どちらの方向に動くべきか、その初動としては何をすべきか、仲間をどう作って増やすか、リスクをどうやって最小化するか、どうやってノイズを抑えるか、などのコツですね。変化することが日常動作になっていきますので、あまり頭を使わなくても体が慣れていきます。情報の取り方、感度、状況整理のしかた、判断のしかたなどが一番いい方法に落ち着いていく、という感じです。
★世の中には、どんどん変わること、やり方を変えていくことが得意だったり、好きだったりする人がいます。彼らにはおよそ躊躇がありません。別に適当に生きているとか、やり方がでたらめというわけではなく、むしろしっかりしています。ただ、もっとよいやり方があるとわかった瞬間に執着なく変えていける人たちです。自分の価値観がはっきりしていてぶれないので変化がこわくないようです。その上、常に創意工夫をしようとしているので「もしかするともっとよくなるかも知れない」と思えば、少しくらいのリスクがあっても気にならない、という特長を持っています。
★大げさな準備をせず軽く始めてみるほうがよいこともよくあります。そうしないと「危ない橋を渡る」どころか「かなり強そうな石橋も叩いて壊す」に近い状況になってしまいます。
★大人になっても好奇心を忘れない人がときどきいますので、そういう方に接すると、大いに刺激を受けます。好奇心を維持し、仕事もできる上に型にあまりはまっていない方々ですね。「型破りの」という形容詞がつくこともよくあります。好奇心には伝染力があるので、好奇心が弱くなってきたなと思う方は、ぜひとも彼らにお願いしいろいろ理由をつけてなるべく多くの時間をともにしてください。好奇心が自然に再注入され、復活していきます。
★好奇心を再び持てるようになると、「何かやってみること、そのものが楽しい」という境地が戻ってきます。特別な人だけではなく、誰でも感じられると思います。つらいことがあったとしても、きっと変わっていきます。
★過去数十万年、人類がここまで発展したのは、皆生まれながらに強い好奇心があり、学習能力が高く、創意工夫をし続けることができたからです。私たちが生まれながらに持っている能力、資質です。赤ちゃんには息を吸うよう誰も教えないのに、生まれた瞬間からできるようなものです。「遊び」も同じです。遊ぶよう、誰かが教えるわけではありません。本来、何かやってみることが楽しい状況では、心の余裕がありますし、前向きで次々にチャンレンジできるようになっていきます。そういう気持ちのときは、実力が余すところなく、発揮されます。自分の力が出やすくなるからです。