ブラジル日本移民資料館に行ってきました。
日系移民の農業での苦労についてはもちろん、移民政策に至った経緯や実際にその事業を担った人たち、移民の生活の変化、ブラジル社会に溶け込んで政界や経済界で活躍していく様子など、いろんな観点から展示されていてすごく勉強になりました。
日系移民が森を開拓して自ら作った小屋や、森の中にいた動物たちの模型などもあってリアリティがありました。
驚いたのは、第2次世界大戦の終戦時に、移民の中で、日本の敗戦を信じない「勝ち組」と、敗戦を認識した「認識組」の間で争いが起こった悲しい歴史があることを知ったこと。戦時中、敵国民としてブラジル社会から差別されたことも悲しい歴史です。「国」という、人間が生み出した虚構の方に重きを置いて、現実に目の前にいる人の苦しみが見えなくなる人間のどうしようもなさについて考えさせられました。
1時間ほどで見終わるかと思っていましたが、かなり内容が面白く展示も多かったので、ぜんぶで約3時間かかりました。すごく勉強になる資料館でした。
サンパウロ観光時の訪問先としてオススメです!







